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アスベストが危険と言われる理由は?

アスベストは、過去に建築や産業分野で広く使用されていましたが、その後健康への悪影響が判明し、取り扱いに厳しい規制が設けられています。

アスベストは、微細な繊維状の粒子であり、これが空気中に舞い上がると、呼吸によって肺に侵入します。肺胞に侵入したアスベスト繊維は炎症や瘢痕組織を引き起こし、慢性的な肺疾患や呼吸器系の損傷を引き起こす可能性があります。

長期間アスベストに曝露された場合、石綿肺、肺がん、悪性中皮腫など、重篤な呼吸器系の疾患のリスクが高まります。これらの疾患は発症までに数十年かかることがあり、潜伏期間が非常に長い特徴があります。

また、アスベストは国際がん研究機関(IARC)によって1類の発がん性物質として分類されています。特に、喫煙との併用がそのリスクを増加させるとされています。

アスベストが含まれた建材が解体される際や、アスベストを取り扱う作業場では、粉じんが発生しやすくなります。この粉じんを吸い込むことにより、健康被害が生じる危険性が高まります。

アスベストが取り扱われた建物や材料が不適切な方法で解体された場合、周囲の環境にアスベストが拡散する可能性があり、近隣住民や作業者が二次的にアスベストにさらされる危険性が生じます。

これらの理由から、アスベストの取り扱いや処理には特に慎重さが求められ、適切な保護措置が必要となります。

そのため、アスベストが含まれる建材の取り扱いや解体作業は、専門の業者や資格を持った作業者が行うことが推奨されています。

 

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2024.04.19